予防

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犬の予防注射

犬7種混合【レプトスピラ病は人獣共通感染症】
狂犬病予防注射【人獣共通感染症】

猫の予防注射

ノミ・ダニの予防と駆除【人獣共通感染症対策を主として】

  • 重症熱性血小板減少症候群(詳しくは人獣共通感染症をご覧ください)
  • 猫ひっかき病

キーワード

予防注射=ワクチン

抗原

  • 病原性の細菌やウィルス、花粉・卵・小麦などの生体に免疫応答を引き起こす物質。アンチゲン。

抗体

  • 特定の異物(細菌とかウィルスなど)にある抗原に特異的に(その抗原だけに)結合して、その異物を生体内から除去する物質で、免疫グロブリンというタンパク質です。
  • 主に血液中や体液中に存在する。結合によって抗原である細菌などを溶解したり,毒素を中和するなどして生体を防御する。

移行抗体

  • 初乳を飲むことにより幼犬・幼猫が母親からもらう抗体で、当初はこれで予防されている。
  • 長く保持している幼犬・幼猫でも生後13週(3ヶ月)ほどでなくなります。

集団免疫

  • ある感染症に対して集団の大部分の動物や人が免疫を持っていると、免疫を持たない動物や人に感染の爆発的な連鎖が及ばなくなるという考え。
  • 間接的な保護効果であり、免疫を持たない動物や人を保護する手段。
  • 集団に散発的に感染者(動物)が出ても感染の連鎖が起きないで済む。
  • つまり流行・蔓延はしないということです。
  • 狂犬病では70%以上の犬が集団免疫を持つことが必要です。

幼犬・幼猫のワクチンの接種時期について VACCINE

移行抗体の問題点

幼犬・幼猫は母乳(初乳)から移行抗体をもらいますので、
この移行抗体のある時期のワクチン接種は複雑かつ難解です。
そのため、単に2回とか3回接種したらOKということではありません。
接種する年齢(生後の日数)が重要なのです。
詳しい事はご遠慮なく、当院にお聞き下さい。

  • 幼犬・幼猫は初乳を飲むことで、生後しばらくの期間は移行抗体で予防されています(最長で生後約3ヶ月間)。
  • 移行抗体がある時にワクチンを接種しても抗体(免疫)はできません。
  • 移行抗体のなくなる時期は、それぞれの幼犬・幼猫で違います。

▶ 早くなくなる幼犬・幼猫は生後6~7週(40~50日)頃からなくなり、13週(約3ヶ月)でほぼ全ての幼犬(猫)でなくなります。
同腹犬(猫)でも無くなる時期はバラバラです。
▶ 移行抗体のなくなった時期にワクチンを接種しないと抗体ができません。

▶ ワクチンを接種して抗体が出来るまでに約3~4週間かかります。
▶ タイムラグがあるため、その谷間(移行抗体がなくて、ワクチンでの抗体がまだ出来ない期間=抗体のない無防備の期間)で実際の感染が起こりえます。
▶ そのため、数回の接種が必要です。

  • ペットショップで1回。飼い主さんに来てからは、2または3回接種する必要があります。

具体的な接種時期について

1回目

生後30~40日頃(早期に移行抗体の無くなる時期)

  • 動物愛護法の規定により生後56日(8週)以前の犬・猫の販売は禁止されています。そのため、この時期はほとんどの幼犬・幼猫は、ペットショップで飼育されている時に接種済のはずです。
  • 獣医師はワクチンを接種した時には必ず予防接種証明書を発行します。
  • ワクチンを接種していれば、その犬・猫にこの証明書が添付されています。犬・猫を購入された時はこれを必ず受け取ってください。

2回目

生後約2ヶ月(約半数の幼犬・幼猫で移行抗体がなくなる時期)

  • 移行抗体のなくなっている約半数の幼犬・幼猫はこのワクチン接種で抗体ができます。
  • 予防ができます。

3回目

生後3ヶ月過ぎ(ほぼ全ての幼犬・幼猫が移行抗体のなくなる時期)

  • これでどの幼犬・幼猫もワクチン接種後、3~4週間で抗体ができて予防が可能となります。

4回目

3回目から約1ヶ月後不活化ワクチンは必要

  • 不活化ワクチンは移行抗体のなくなった時期に3~4週間隔で2回接種しないと抗体が上がりません。
  • 犬のレプトスピラ病がこれに該当します。
  • 猫3種混合ワクチンは全て生ワクチンですので4回目の接種は不要です。
    (幼犬・幼猫のワクチン接種はこれで終了です)

幼犬・幼猫以外の接種時期について

成犬・成猫

1年ごとに毎年1回の追加接種が必要です。

高齢犬(猫)

約7歳以上

もう歳だから必要ないと思われて接種しない飼い主さんがおられますが、高齢になればなるほど免疫が低下しますので、感染しやすくなります。1年ごとの追加接種がより必要です。

犬の予防注射 DOG VACCINATION

犬7種混合

① ジステンパー
② 犬パルボウィルス感染症(俗にコロリ病)
③ レプトスピラ病・イクテロヘモラジー【人獣共通感染症】
④ レプトスピラ病・カニコーラ【人獣共通感染症】
⑤ 犬伝染性肝炎(犬アデノウィルスⅠ型感染症)
⑥ 犬アデノウィルスⅡ型感染症
⑦ 犬パラインフルエンザ感染症

犬7種混合 料金 8,000円+税(診察料を含む)

該当する感染症について

  • ジステンパー・伝染性肝炎・パルボ
  • 犬の代表的な感染症で、感染力が強く致死率も非常に高い病気です。
  • レプトスピラ病(2つのタイプとも)
  • 人も動物も感染する人獣共通感染症です。
  • アデノウィルスⅡ型感染症・パラインフルエンザ感染症
  • 人の「風邪」や「インフルエンザ」に似た呼吸器症状を呈し、幼犬がかかれば衰弱して充分な成長ができなくなり、虚弱な犬になります。
  • 細菌と混合感染し、「ケンネルコフ」と呼ばれる病気で、頑固な咳が長期間続きます。

狂犬病予防注射(狂犬病予防法という法律に基づき行われています)

  • 狂犬病は人も動物も発症すればほぼ100%死亡する恐ろしい伝染病です。
  • 全世界で今までに発症して助かった人は6名といわれていますが、命だけを取り留めたのか、神経症状等の後遺症もなく完治したのかは不明です。
狂犬病予防注射料金 2,750円
注射済票交付手数料(八尾市納付) 550円
合計 3,300円

※記載されている料金は税込価格です。

狂犬病清浄国及び地域

2013年7月時点での農林水産大臣が指定

日本・アイスランド・オーストラリア・ニュージーランド・フィジー諸島・ハワイ・グアム

感染経路

  • 犬・猫→人〔咬傷〕。(日本ではコウモリからの感染報告はなし)
  • なぜ猫に狂犬病予防注射を打たないのかはわかりません。
  • ワクチンの効能書には猫への接種量も記載されています。
  • 人→人の感染はなし。

感染症の恐ろしさ

  • 今回の新型コロナウィルス感染症で身をもって感じられたことと思います。コロナようになってしまったら最悪です。
  • 狂犬病予防法ではコロナより厳しい交通遮断が規定されています。
  • 毎年1回の注射で、しっかりと予防することが大切です。

集団免疫

  • 狂犬病もコロナと同様、1つの集団の中で70~80%が予防すればその集団内での流行・蔓延は防げると言われています。

【平成30年度(2018年)の接種率】
(2018年の実績を2019年に集計し、2020年4月に発表するため、現時点(2021年2月)ではこれが最新のデーターです)

全国平均:71.3%。(かろうじて達成)
大阪府:61.2%。(ダメです。10%も低い)
八尾市:54.3%(論外の数値)

八尾市の予防注射接種頭数:8,159頭
登録頭数:15,039頭。
・・・登録もしていない犬がまだかなりあります。実際の接種率はもっと低くなります。

  • 【この率では間違いなしに蔓延します。】

東大阪市:60.1%。(達成できていません)

防疫

  • 島国である日本は水際対策での防御が可能で有効ですが、近隣諸国が全て狂犬病の発生があり、蔓延しています。
  • 主として輸入動物の検疫漏れ(潜伏期間の非常に長い症例があるため)
  • ロシア船(シベリアから寄港)に乗っている犬(100%予防注射未接種)が不法上陸しています。
  • 北海道や富山で頻繁におこっています。
  • そのため、我が国への本病の侵入リスクは常に存在しています。
  • この接種率では入ってしまえば蔓延は阻止できず、かなりヤバイのが現状です。

飼い主さんが遵守すべき事項

(以下の3項目です)

  • ① 犬を所有した日から30日以内に登録をする。(犬の一生涯に1度だけ)
  • 市町村長が犬の鑑札(小判型のステンレス製)を交付する。
  • ② 生後91日以上の犬に毎年1回の予防注射を受ける。
  • 接種した獣医師は注射済証を交付している。
  • 市町村長が注射済票(四角のアルミ板)を交付する。
  • 大阪府獣医師会開業部会会員の動物病院で接種されたら門標(犬シール)を発行しています。
  • ③ 鑑札と注射済票は必ず犬に着ける。
    (近年、超小型犬が増えていますので、少し難しいのが事実です)

★ 違反すれば20万円以下の罰金が規定されています。
★ 犬を飼われている方は社会に対する責務として上記の3項目をお守りください。
2年目以降は「② 毎年1回の予防注射」を受けてください。

猫の予防注射 CAT VACCINATION

猫3種混合

① 猫ウィルス性鼻気管炎(原因はヘルペスウィルス)
② 猫カリシウィルス感染症
③ 猫伝染性腸炎(猫汎白血球減少症)

猫3種混合 料金 4,000円+税(診察料を含む)

該当する感染症について

  • ウィルス性鼻気管炎とカリシウィルス感染症は人の病気にたとえれば「風邪」とか「インフルエンザ」によく似た症状を呈します。
  • 免疫不全を起こしている猫は日和見感染に成ります。
  • 良かったり悪かったりを繰り返し、徐々に衰弱します。
  • 猫は鼻づまりをおこすと、口で上手に呼吸ができません。そのため食餌・飲水ができなくなり、栄養失調や脱水で衰弱死することがあります。
  • 猫伝染性腸炎は猫パルボウィウスの感染によって起こる急性胃腸炎です。
  • 血液中の白血球が著しく減少し、高熱を出し、激烈な嘔吐と下痢を繰り返し、飲み食いができなくなり多臓器不全に陥り死亡します。

猫4種混合

① 猫ウィルス性鼻気管炎(原因はヘルペスウィルス)
② 猫カリシウィルス感染症
③ 猫伝染性腸炎(猫汎白血球減少症)

④ 白血病ウィルス感染症

猫5種混合

① 猫ウィルス性鼻気管炎(原因はヘルペスウィルス)
② 猫カリシウィルス感染症
③ 猫伝染性腸炎(猫汎白血球減少症)
④ 白血病ウィルス感染症

⑤ 猫クラミジア感染症

95%の飼い主さんは猫3種混合を接種されています。

幼猫の接種時期

幼犬の接種時期と大差がありません。上記を参考にしてください。

成猫

1年ごとの毎年1回の追加接種が必要です。

高齢猫

約7歳以上

もう年だから必要ないと思われて接種しない飼い主さんがおられますが、高齢になればなるほど免疫が低下しますので、感染しやすくなります。
1年ごとの追加接種がより必要です。

フィラリア症 FILARIASIS

フィラリア症の原因と説明

蚊(普通にいる蚊)に刺されて心臓にソーメン様の虫が寄生する病気です。
寄生すれば、心肥大・心拡大・弁膜閉鎖不全・肺動脈塞栓症等をおこし、やがては心不全・呼吸不全・腎不全・肝硬変等をも併発し、最終的には多臓器不全に陥って死亡する恐ろしい病気です。
毛があっても、屋内飼育犬でも、蚊に刺されて感染します。
蚊の多い地域で屋外飼育されると1年間に100匹以上も寄生し、罹患犬は短命に終わります。

  • 予防は毎月1回の飲み薬(犬)か、皮膚に滴下するスポットオンタイプ(猫)で行います。
  • 基本的に5~12月の間使用しますが、最近は通年(1年中)の使用が推奨されています。

フィラリア予防薬

チュアブル【先発品】 犬の体重 ~5.6Kg:825円+税
錠剤【先発品】 犬の体重 ~3.8Kg:810円+税
錠剤【ジェネリック】 犬の体重 ~5.6Kg:400円+税
顆粒【先発品】 犬の体重 ~3.0Kg:600円+税
~5.0Kg:700円+税
  • 猫は飲み薬ではなくスポットオンタイプ(皮膚滴下型)です。

ノミ・ダニの予防と駆除 FLEAS AND TICKS

最近ダニにうつされる人獣共通感染症が増えています。
なかに致死的になる例(動物も人も)も報告されています。
ダニは山だけでなく、公園・河川敷など犬の散歩コースにも生息しています。

最近問題となっているダニやノミから移される人獣共通感染症

詳しくは人獣共通感染症のページをご覧ください。

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)【犬・猫・人】
猫ひっかき病【猫・人】

ノミの直接的病害とノミ媒介性疾患

  • 咬まれることによる痒み
  • 吸血されることで貧血をおこす
  • 瓜実条虫の感染
  • ノミアレルギー

ノミ予防薬

現在のノミの薬は成虫を駆除するだけでなく、ノミの卵の孵化とさなぎの脱皮を阻害し、再寄生も予防します。また、ダニにも有効です。

ジェネリック

3本入り

先発品の約半値~2/3ほどです。先発品との効果の差はありません。当院はこちらをお勧めしています。ご利用ください。

先発品

TVで宣伝していたため、フロントラインプラス(3本入り)が有名です。(参考までに)

ノミ・マダニ・シラミ・ハジラミの駆除とノミの寄生予防剤 (3本Set)

XS S M L Cat
① マイフリーガードα 又は
フィプロスポット プラス
(ジェネリック)
BW 5Kg未満 5〜10Kg 10〜20Kg 20〜40Kg 1頭
販売価 3,500円 3,700円 4,200円 4,600円 2,800円
② フロントライン プラス
(先発品)
販売価 4,640円 4,900円 5,600円 6,200円 4,050円
② フロントライン − ① マイフリーガード 価格差
(+消費税)
1,140円 1,200円 1,400円 1,600円 1,250円

電話は9時30分から診察時間中の12時まで繋がります。
それ以外は、留守番電話になります。悪しからずご了承下さい。
【住所】大阪府八尾市山本町北1丁目2-6(山本高校正門前 東入る)

※夜間の診察はありません。

INFORMATION

【診療科目】獣医総合診療科
総合診療科とは内科とか外科とかの縦割り診療の弊害をなくし、病気を総合的に診療する科です。最近、人の診察で重要視されてきている診療科目です。

【診療対象動物】犬・猫・ハムスター・小鳥(鳩を含む)
※ラブラドル・コリーを除く大型犬は診療していません。
※爬虫類・両生類は診察していません。
※うさぎは院長が「うさぎアレルギー」のため診察不可能です。悪しからずご了承ください。

【ペット保険】
人の健康保険は国が行っていますが、ペットの保険は民間会社です。
そのため、保険会社と裏で繋がっていると思われたくありませんので、当院窓口での保険の代行はしていません。
ペット保険に加入されている飼い主さんは、当院発行の「診療費計算書 兼 領収書」を直接、保険会社に送っていただいたら会社が対応してくれます。

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